インドネシアとマレーシアの共通項~“ナシゴレン”文化が島々をつなぐ!? 食べ物から見る東南アジア丸わかりvol.001
スラマッパギ (おはようございます)!
ナシゴレン大好き親父、世田谷在住のヤマガタです。
どれくらい好きかというと、朝昼晩10日間食べ続けても飽きがこないくらい大好きですねー。
人生最後の食べ物は、ナシゴレンで〆たいほど恋をしています笑
それはそうと今回なぜ、この話題を取り上げるのかというと、毎日ナシゴレンばかりを食べて、しばらくはそのことしか考えられないからです♪
ナシゴレンは単なる食べ物というよりも、東南アジアの文化を知る上で重要なカギなのです。
それでは、不肖・ヤマガタがナシゴレンの魅力を余すところなくお伝えします!
この記事の流れ
異文化交流の証~”ナシゴレン”は東南アジアの歴史そのもの
ナシゴレンは日本でも定着しており、コンビニでも売られていますね。
またアメリカでは、少年時代をインドネシアで過ごしたオバマ大統領の好物としても認識されています。
実はヨーロッパでも知られており、大航海時代にインドネシアを支配していたオランダでは、メジャーな料理として認識されています。
ナシゴレンは、インドネシアやマレーシアのレストランでは必ず置いてある定番料理です。
またワロンと呼ばれる屋台でも多く出回るほど代表的な食べ物であり、インドネシアではまさに国民食いえるでしょう。
インドネシアのナシゴレンの起源は、中国のチャーハンだと言われています。
中国とインドネシアの交易は10世紀頃まで遡ります。
シュリービジャヤ王国という仏教国から、15世紀頃のマジャパヒト王国の時代にかけて両国の間には活発な交流がありました。
この時代に多くの中国の人々が貿易商人として、港町に居住するようになり、彼らの料理が現地の料理にも次第に影響を与えていったのです。
スパイスが豊富に取れる東南アジア地域では、チャーハンをいろいろとアレンジして、ナシゴレンを生み出すことにつながりました。
現代に残るナシゴレンは、まさに異文化交流の足跡とも呼べるものなのです。
数え切れないほどのバリエーションに富んだ”ナシゴレン”は、伝統料理であり、ファストフード♪
すべてのナシゴレンを紹介したいところですが、その全体像は幅広いため、ここでは一部を紹介しますね。
・辛さが光る「ナシゴレントムヤム」
名前から予測できるように、トムヤンクン味のナシゴレン。トムヤンクンの味付けで仕上がっています。タイとマレー料理の共通点は“辛さ”ですね。辛さに甘さを加えるとマレー風、酸っぱさを加えるとタイ風といった違いはありますが。
・塩漬け干し魚の絶妙さ「ナシゴレンイカンマシン」
干し魚の絶妙な塩加減と脂のバランスが、ナシゴレンの味にコクを与え、食欲をそそります。
・田舎風「ナシゴレンカンポン」
カンポンは村や田舎といった意味であり、昔ながらのナシゴレンという意味合いですね。マレー系では、ブラチャンやスパイスを使って揚げたブラチャン唐揚げをナシゴレンカンポンに加えることも多くあります。
・野菜たっぷり「ナシゴレンクラブ」
クラブはサラダという意味のマレー語です。ナシゴレンの上に生野菜を乗せるのが特徴的です。上にレモングラスが乗っかっていますので、好きな方はスゴくはまりますよ♪
・カレーと卵とキュウリの「ナシゴレンビリヤニ」
これは簡単に言うと、ドライカレーのナシゴレンです。備え付けの目玉焼きとキュウリがよく合いますね。インドと中華料理の合わせ技といった感じですね。
・まるでオムライス♪「ナシゴレンパタヤ」
マレーシア版オムライス。卵焼きの中はナシゴレンで、チリソースが上にかかっています。
・ピリ辛焼肉「ナシゴレンダギンメラ」
ダギンは牛肉、メラは赤色を差します。甘みのあるソースと辛さが絶妙にマッチしていますね。
・あんかけタイプの「ナシゴレンラドゥナ」
ニンジン、ほうれん草やキノコに魚介類。まるで中華丼のような具材がふんだんに入ったナシゴレンです。あんかけなので、とても食べやすいですね。赤と青の唐辛子が入っているので、適度な刺激を与えてくれます。
・どっさりフルーツの「ナシゴレンナナス」
ナナスは日本でもお馴染みのパイナップルのことで、マレー系の料理ではよく果物が使われています。お店で食べると、パイナップルの皮にナシゴレンを盛られて運ばれてきたりといったこともあるので、豪華に見えますね。ナシゴレン自体はわりとスパイスが効き少し辛いものの、パイナップルの甘さがちょうど中和してくれます。
実際に作ってみました♪ オムライスのルーツは、もしかしたらナシゴレン?
個人的には「ナシゴレンビリヤニ」が気に入っているので、家でも作ってみました。
まさにドライカレーを作る時と基本的には同じですね。
ゆで卵を載せて、出来上がり!
卵好きなので、次は、オムライスとよく似ている「ナシゴレンパタヤ」に挑戦してみようと思います。
オムライスは日本料理ですが、ナシゴレンパタヤを見ていると、南のほうから伝わってきたのかな?と感じてしまいますね。
ナシゴレンの意味は、マレー語で“ナシ”はご飯を指し、“ゴレン”は炒めるの意味します。
最近知ったことですが、マレー語とインドネシア語はとても似ており、例えるなら標準語と大阪弁くらいの違いしかないそうですね。
様々な民族や宗教が入り混じっている東南アジアですが、どれほど時代が変わろうと、文化的なものに変化はありませんね。
むしろ、良い意味で進化してきていると感じます。
インドネシアとマレーシア、周辺諸国をつなぐ“ナシゴレン”
これからも新作のナシゴレンが生まれるのを楽しみにしています。
それでは、サンパイジュンパラギ(またお会いしましょう)!
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