マレーシアは、移住先として検討する人も多いのですが、純粋に投資先として考えた場合どうなのでしょうか。

マレーシア不動産は、対GDPで考えるとまだ割安感があり、上昇の余地があることで、注目が集まっています。

例えば、シンガポールとの国境近くにある、ジョホールバルでは、数年前、多くの高級不動産物件が完売になるという状況にありました。「イスカンダルプロジェクト」という中国系外資が中心となった開発プロジェクトがそれを後押ししていました。

同じようにペナンやクアラルンプールでも不動産取引は盛況でした。

これらの高級コンドミニアム(日本でいうマンション)を購入した人の大半(約8割)は、外国人投資家で、いわゆる投資物件としての購入でした。そのため、購入はしても住む予定の人が少なく、街自体の発展が訝しがられていたといいます。

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マレーシア不動産の近況

マレーシア不動産といえば、2014年から外国人の不動産投資について、最低投資額の引き上げがされました。

外国人が購入する不動産物件の最低金額が、500,000RM、日本円で約1620万円(1マレーシアリンギット=32.4円計算)から2014年には1,000,000RM日本円で約3240万円になったのです。

マレーシア国民が不動産を購入できないほどの、不動産価格の急激な高騰を抑えるために取られた措置でした。

つまり、外国人投資家が買う物件は、最低でも3240万円しなければならず、外国人に転売する場合、自分が1620万円で購入した物件でもこの金額で売らざるを得なくなります。

これらの高級物件は一般マレーシア人が購入する不動産との平均価格とは3倍ほどの乖離が生じており、基本的に取引は外国人同士に限られます。

また、不動産譲渡益税も外国人の場合、取得して5年以内の譲渡の場合で30パーセントに引き上げられました。6年目からは5パーセントになりますが、これも買ってからすぐ転売する外国人投資家の取引を見据えてのものだと考えられます。

マレーシア不動産のリスク

そのために、マレーシアの不動産物件は、いまは投資や転売用というよりもリゾート物件、別荘として使うことや、分散投資の一環として考える向きが増えています。

将来的には、これらのリゾート物件の新規分譲をしても、完売できない、つまり売却できない物件が3割ほど出る懸念がでてきたといいます。これからのリゾート地のコンドミニアム購入は、注意が必要です。マレーシアの不動産物件の物色は、場所の見極めが大事です。

もちろん、自分のリゾート別荘用に、また将来の移住用に持っているのならその限りではありません。

急激に発展するマレーシア経済

急激に発展するマレーシアの経済のこと、これからも大きな不動産プロジェクトが目白押しです。

しかし中国を中心に、世界的に株式市場が不安定になってきている現在、マレーシア不動産購入の大半である中国富裕層への影響も大きいことでしょう。

数年前に500,000RMでマレーシア不動産を購入した人は四苦八苦しているのではないでしょうか。

このように、海外への投資、移住については、それぞれの国の移民局や不動産の状況をみて、慎重に決断する必要があります。

国の発展に関する法律、とくにお金を運んできてくれる海外富裕層への対応は、状況によって変わりやすいところがあります。

新興国ならなおさら、その経済のスピードや状況に合わせて、様々な法規制が必要になるのは当然だからです。

マレーシア投資、移住のポイント

もともと移住先として人気があったアメリカでさえ、1980年代は移民の条件はそうきついものではありませんでした。その時点で、すでにアメリカに5年以上滞在している非合法移民でも、公的に認知されることもあったのです。

しかし2015年現在では、非常に厳しい条件になっており、よほどの才能や能力があるか、または米国市民と結婚しない限り、米国永住権はなかなか取得できなくなっています。

ハードルがどんどん高くなる海外投資と移住。確かに難しい決断ではありますが、人気のある国では、決断が早ければ早いほど有利になることは間違いなさそうです。

2011年の東日本大震災以降、海外投資や移住を真剣に考える人が急増し、すでに4年経過したいまでも、将来的には海外へ、という人はあとを絶ちません。

日本にいるメリット、デメリット、また日本に資産を集中することの不安や将来的リスクを考えたときに、どのように自分の未来を考え、有利な青写真を描けるかが最大のポイントです。

有利に見えた投資や移住も、タイミングを逃すとせっかくのチャンスが活かせないことにもなりますので、くれぐれも動き出す時期の見極めを間違わないようにしましょう。

もちろん失敗例もあれば、成功例も多いのがマレーシアへの投資や移住です。

マレーシアへ興味を持つ人は、比較的富裕層が多い傾向にあります。

お金がある=選択肢の多い人々に選ばれているというのが、マレーシアの素晴らしさを証明しているのかもしれませんね。