オーストラリアの不動産価格は割高ですが、上昇傾向がずっと続いています。
オーストラリアでは、日本と違い、人口が増えていることから、不動産の需要も増えています。
どうして、オーストラリアの不動産が高騰しているのか。
その理由を追っていきます。

6d5e02dd486ce5c27ec3005d59b09359_s

■人口増加で需要増加

オーストラリアでは人口が増えることで、需要が増えています。
過去30年間で、人口が1568万人から2360万人へと、約1.5倍に増えており、グラフで見ると綺麗な右肩上がりになっています。
今後5年間でも2500万人前後になると予想されており、人口はこのまま増えていく見込みです。

これは出生率が増えて子供がどんどん増えているから人口増加しているのではなく、
移民を受け入れているので、人口が増えていっているのです。

オーストラリアでは、移民受け入れを積極的に行っています。
移民を受け入れても、上手くいっているのは、オーストラリアには広大な土地があり、多くの移民を受け入れたとしても十分に住み分けが出来るぐらいの土地があるからです。
また、インフラ整備を積極的に行って移民に対応しようとしている町も多くあります。

■空室率が低い

オーストラリアでは不動産の空室率が1%前後ととても低くなっています。
シドニーなどの都市部の不動産価格は高騰しすぎて、いまや一般の人は手出しできません。シドニーで働いている人たちは、シドニー近郊の住宅を購入し、そこから1時間ほどかけてシドニーへ通勤するようなケースが多いです。

日本で言う、ベッドタウンが形成されるようになっているのです。

空室率が低いのはこのように不動産の選択肢の幅が広いことと、先ほども記載した人口増加による需要の高まりがあります。
オーストラリアの人口ピラミッドを見ると、若者や中高年の50代までの人口が多く、60代以降の高齢者が少なくなっています。
日本は高齢者の多い逆ピラミッドを形成していますが、それとは反対のピラミッド型になっています。
先進国の中では若者や労働者世代の人口が多い国です。
長期的に見てもオーストラリアは人口増加が予想されるので、都市部の人口も増えていく見込みです。
このような背景によって不動産の需要が高くなっています。

■不動産バブルは続くのか

オーストラリアの不動産は一種のバブルとも言える状態にあります。
これはいつまで続くのでしょうか?
需要が高いということに加えて、外国人投資家による不動産売買も積極的に行われています。

オーストラリアの不動産売買は、他国に比べると、スムーズに取引ができます。
これが、高騰を続けている要因でもあります。

バブルが崩壊する理由を考えてみます。
もしも、政府が一気に、広い国土を乱開発すれば、供給が増えて現在のバランスは崩れるでしょう。
もしくは、政府が住宅ローンを組むための規制を厳しくしたり、移民の制限をすると、需要は減っていくことが予想できます。

確かに、そのようなことを行うと不動産バブルは崩壊します。
ただ、オーストラリア政府から見ると、そういった政策にはメリットが有りません。
今後数年間はまだまだバブル状態が続きそうです。

■外国人投資家への規制

オーストラリアの不動産が高騰する原因をして、外国人投資家の参入があります。
最近では特に中国人の不動産投資が増えており、それに伴い住宅価格が一般の国民では買えないような価格になっています。
特にシドニー周辺の海岸の不動産は、外国人の所有率が高いです。

外国人のオーストラリア不動産物件の購入は新築のみに限定されていて、原則では、中古物件の売買は禁止されています。
例外として、中古物件は移住の際の一時的な物として1件だけ購入は認められています。
ところが、こういった法律を無視した投資が増えているのです。
昔はオーストラリアの不動産投資は、米国からが一番多かったのですが、最近は中国からの投資がトップになっています。

中国人の参入によって、違法投資が増えてきています。

このような状況を受けて、オーストラリアでは新たな法を作りました。
外国人による中古物件の購入では、価格が100万豪ドル未満の場合は申請費5000豪ドル、100万豪ドル増えるごとに申請費を1万豪ドルプラスして支払う必要があり、さらに外国投資監視機関の承認も必要となりました。
これはオーストラリア初の外国人投資家に対する手数料を定めた法律となります。

■まとめ

移民増加とそれに伴う人口増加によってオーストラリアの不動産価格は上がっています。これは今後も緩やかに上昇を続けていくと思われます。
しかし外国人投資家による不正な投資や、一部の地域の不動産の急激な価格上昇などによって、オーストラリア人の間から不満も出てきているのも事実です。今後の規制がどうなっていくか、注意が必要です。