株高、ドル高で資産を増やす?

最近、毎日のように、NYダウ、日経平均株価が最高値を更新していますが、こうしたチャンスにおいて、個人で資産を増やすには、どうしたら良いでしょうか。

ギリシャのユーロ圏離脱の懸念があるとはいっても、市場では強気の姿勢は変わりません。
いままでのように、リスクがあるとみれば数日間は軟調が続いていた過去は切り捨てられ、
最近ではかなり値動きの荒い展開と、価格が下がればすぐに先物取引で息を吹き返す、ある種異常な高値更新が続いています。

有識者はこの日経平均株高の傾向を、「バブルではなく、実質経済が伴っている、企業業績が良いことの反映」との見解で一致していますが、
投資などしていない一般市民にとっては、物価、とくに食料品の値上げが続き、また実質賃金は決して上昇せず、ボーナスですこし色がついた程度が関の山です。
人々がITバブル期のような気分になることはまずないと思われます。

最近では、長い目で見た投資よりも、超短期で大きな利幅を抜く投機、つまりイナゴ投資家(または投機家)が増えています。
株式市場では人口知能が取引をするようになり、ますますスピードアップ、ヒートアップしているのがいまの株式市場です。
人々の心理戦よりも「アルゴリズム」が市場を牛耳っているのです。

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人工知能での取引の凄さ

100万分の1秒単位で大量の発注とキャンセルができる人工知能。
いままで蓄積された取引の膨大なデータや株価の傾向をすべて分析、判断し、そこからはじき出された最適な取引をしていくだけではなく、自ら法則性を見つけてどんどん学んでいく機能さえ持っています。すでにチェス、将棋や碁の世界では、名人に勝つ人工知能も現れています。

すでに株取引でかなりの利益をあげている人工知能も多いそうです。
人間のように心理的に動揺したり、感情的になったり、欲張ったり、そうした私情の入った取引は一切せず、
過去のデータ、傾向や対策をもって、常に冷静に判断しているのだから人工知能は強いのです。誤発注もしないですし。

いまこうして、人間より強い部分を活かしたコンピュータ、人工知能が活躍する場がどんどん広がっていて、将来的には人に代わって働く職種も増えていくだろうとのことです。
それによって失職する人が増えたら、人間は一体どこに行くのでしょう。
コンピュータの監視役だけが必要な世界というのも、すこしそら恐ろしい気もします。

NISAや贈与税免除で一般資産家の熱を煽る理由とは?

日本では一般に資産家と呼ばれる人も、投資などにお金を使うことが少なく、主に預貯金として持っている人が多いそうです。
平成26年の調査によると、2人以上世帯における、1世帯当りの貯蓄高は、1798万だそうで、中央値が1052万円だそうです。平均ですよ。念のため。

こんな大金、預貯金、どこにあるの?と疑問を感じる人が多いことでしょう。もちろん、しっかりお金を貯め込んでいるのは、高齢者です。

もともとお金を使わない上、年金制度や先行きの不透明感から、ますますお金を使わないお年寄りの姿が目に浮かびます。

政府のほうも、なんとかその「市場に出てこないお金」を循環させようとして、子供や孫に対する贈与税を免除してみたり、相続税の課税レベルを下げたり、NISA、少額投資非課税制度を設けたりして、これらの「タンス貯金」世の中に吐き出させようとしています。
もちろん市場にお金が出てくれば、経済を発展させたいと目論んでいる政治家にとっては都合がいい。

でも、若し何も知らないお年寄りが、軽い気持ちで株式投資やFXを始めて、これらの人工知能にしてやられたら?

背筋が寒くなりませんか。

いまは株式市場もいくつかの大口や機関投資家が株価を吊り上げたり、叩き売ったりして市場はマネーゲーム化しています。
好決算、好材料やサプライズIRでも「材料出尽くし」で売られたり、赤字続きのダメ決算の会社が理由もなく高騰を続ける場合もあり、その株価の動きは複雑怪奇であり、決して長い目でみて、「その会社の成長や将来性への期待」で買われている銘柄だけではありません。

むしろ長期でホールドしていると危険な銘柄も多いです。
業績は決して悪くないというのに、タダ下がりしていくのです。こうなると、もう諦めるしかありません。

これからの株式市場の展望

市場がこうした人工知能や大口のマネーゲームで席巻されている現状、
または度重なる「日銀砲」が打ち上げられた結果、株価はものすごい高値レベルになってきています。
これから一般の「タンス預金」で参戦するという人は、くれぐれも注意、というか、慣れていないことはやめたほうがいいでしょう。

実際に、政府の甘言に惑わされず、我が道を行ったほうがいいです。
株式投資やFXをやるくらいなら、不動産投資のほうがまだ安全です。
不動産というとバブルの時期のことを思い浮かべる人も多いと思いますし、たしかに今のお年寄りはバブル経済で痛い目を見た人が多いかもしれませんが、
それでも株式市場に比べるとまだ底堅いです。これからの株式市場は危険をはらんでいます。

数十億円数百億円と稼いだトレーダーでさえ、株の値動きは分からないといっています。
彼らも経験によるカンと、自分に課するいくつかの法則に従って株取引をしていますが、一般人は、その法則を守るというのがなかなか出来ないものです。

すこし持ち株の株価が下がって、自分で決めた損切り価格が事前の設定範囲を越えても「明日は上がる」と考え、含み損が広がります。
すこし持ち株の株価が上がって売却予定価格になっても「もっと騰がる」と思って慾をかきます。

順張りで失敗したから、空売りで稼ごうとしても、逆に往復ビンタを食らう。
そんなマネーゲームでどんどん資産を減らしたら勿体ないです。

一般の慣れない投資家が参戦することで、人工機能に敗れ去る人々が増えるのが懸念されます。
人工知能は、ただ規則的、法則的にいままでの蓄積されたデータの裏付けによって売り買いをしているに過ぎませんが、実際、それが株やFX取引の上では重要なのでしょう。

いくつかの問題も指摘されていますが、これからの将来、人工知能の活躍の場増えていくでしょう。
そして感情や思惑を排除した、非常に面白みの無い市場なっていくかと思うと、いち投資家として残念に思う部分もかなりあるのです。

実際、やけどする前に、勝ったまま退場するのが望ましいのかもしれませんね。